”ロカビリー”と”ロックン・ロール”

 ロックン・ロールとは何かについてよく考える。考えたことは文章にすると整理できるので思いつくままに書いてみようと思う。

 エルヴィス、ビル・ヘイリー、リトル・リチャードにバディ・ホリー。音楽を聴き始めた頃はロックン・ロールは白人が黒人のブルースやR&B、とりわけジャンプ・ミュージックなんかを真似して生まれた音楽だと思っていた。(リトル・リチャードが”俺たちの真似して”みたいなこといってたしなぁ。)

 しかし、それとは別に気になっていたことは”ロカビリー”と”ロックン・ロール”の違い。ロックン・ロールとヒルビリーでロカビリー。ヒルビリーはカントリーとイコールだとすると、ロックン・ロールとカントリーが出会って”ロカビリーになったことになるのだと思うが、じゃあ、どんな風に出会っているのか。

 ロカビリーと言えばエルヴィスだが、エルヴィスは”キング・オブ・ロックン・ロール”でもありキングで検証は難しい気がするので、ここではエルヴィスが1956年に発表し全米1位となったファーストアルバム「ELVIS PRESLEY」の1曲目でカバーしている曲で、1956年にオリジナルを発表し全米4位となった超有名曲「ブルー・スウェード・シューズ」の作者でもあるカール・パーキンスの言葉を引用したい。

「私はジョン・リー・フッカーの曲をカントリーのリズムで演奏するのが好きだった。」

これはつまり、乱暴に言ってしまえば、カントリーの2ビートでブルースを演奏するということだ。

なるほど、確かにロカビリーはカントリーの2ビートを倍テンにしてブルースを演奏するとそれっぽくなるかもですね・・・・。

あれ?でも、チャック・ベリーがデビュー前にウェスタン・スゥイングの古典Ida Red – Bob Wills & His Texas Playboysの「Ida Red」をレパートリーにしていて、この曲を改作したのが「Maybellene」だという話があったな。

リズムも2ビートだし、レーベルはチェスだしで、これもカントリーmeetsブルースと言えなくもないのでは?

しかし、ここで一番問題なのは「Maybellene」はロカビリーには聴こえないことだな。ロックン・ロールだなこれは。2ビートだけど。

というわけで皆さん、カールパ・パーキンスとチャック・ベリーをよく聴き比べるところから”ロックン・ロール考”を初めてみたいと思います。

カール・パーキンス ”Fabulous Carl Perkins”

チャック・ベリー”アフター・スクール・セッションズ”